やっぱり、寂しいな。


去年は圭とずっとこんなだと思ってた。


当たり前が当たり前じゃなっていく。


圭のいない生活を過ごす


慣れないとだね。



けど…


「森川先輩!」


……へ?


私は呼ばれて振り向く。


「あ、あの…」


いきなり可愛らしい一年の男の子が私の元へ。


この子は…?


「健介!」


実和がその子を呼ぶ。


「実和の知り合い?」


私は実和に聞く。


「弟の健介…」


実和が私に言う。


「え!?」


確かに…実和が美少女なだけに弟さんも…


何か雰囲気は似てる…かも。


「急にどうしたの?」


「俺、森川先輩と仲良くなりたいなぁと思って!」


健介君は笑って言う。


「私と?」


「姉ちゃんから色々聞いたんだ。優しくて正義感が強いって。」


「へ?」