「咲良、次は…」
「もう対戦はやだよ?」
負けが見えてる…
だけど
「UFOキャッチャーやるぞ。」
圭が言う。
「え?私、下手だよ?」
「俺がやるの!咲良、何が欲しい?」
「え?ピンクのくま…」
「オッケー!任せろ。」
圭は笑って言う。
そして
「ほい!」
「あ、ありがと…」
い、一回で!?
私は圭から貰ったぬいぐるみを抱きしめる。
可愛い…
「…あ…」
「ん?」
「もう…こんな時間。」
圭は携帯を開き、私に見せて言う。
遊んでたらもう夕方。
「本当だ…」
「…帰らないとな。」
「うん。」
楽しかったな…
「また、遊ぼうぜ。今度は咲良がおごれよ?」
「了解!」
私が言うと圭が笑う。
圭……


