「良かった。」
「へ?」
私は圭に送ってもらう。
「咲良が認めてもらえて。」
「ドキドキしたよー。」
「俺は大丈夫だと思ってたよ。」
「え?」
「ま、認めてもらえなかったら駆け落ちしてたかもな。」
「か、駆け落ち!?」
圭!!
「だめだよ。せっかく、家族とまたやり直せるんだよ?」
私が言うと圭は笑う。
「そう…だな。けど…」
「ん?」
「家族と同じくらい、お前も大切だから。」
「圭…」
「咲良、これから辛い思いさせちまうかもしれない。」
「良いの。」
「…え?」
「離れても、気持ちは離れないって信じてれば…大丈夫だよ。」
「うん。」
「待ってるから、ずっと。」
私が言うと圭は笑う。
強くなるよ、私。
離れても気持ちは
永遠なんだって
ちゃんと信じるから。


