ただずっと、君だけを。



――翌朝。


「…ん…」


「おはよ、咲良。」


「お、おはよう…」


わわ…

そっか!


圭と一緒に寝てたんだよね。


朝からドキドキだよ…


「はっ。早く初詣行って、圭のお父さんお母さんに…」


「そんな慌てなくても。」


「う、うん…」


けど…


「何着てけばいいかな!?昨日の着物?ワンピース?」


私も圭の事言えない…


かなりドキドキ。


「はっ…髪どうしよう…」


「咲良!」


圭は笑う。


「な、何?」


「な?緊張する俺の気持ち、分かっただろ?」


「は、はい…」


「いつもの咲良でいいから。」


「え?」


「咲良は咲良だろ。」


「う、うん…」


そう…だよね。


「大丈夫だって。母さん達が認めないって言ったら駆け落ちするつもりだし…」


「だ、だめだよ!そんなのっ…」


「じゃあ頑張ろうな。」


うっ…