ドキドキして顔熱くて…
私、おかしい。
「やっぱ着物って恥ずかしいなぁ…」
「顔真っ赤だな、咲良。」
「気合い入れすぎたの…」
「咲良って本当…可愛い奴。」
圭が言う。
「へ?」
「絶対離したくねぇな。」
圭…
「私はずっと圭のでしょ?」
私は圭の手を握り、圭を見つめ言う。
「ああ。」
離れちゃうけど二人なら大丈夫だって思えるよ。
「人いっぱい…」
「そうだなぁ…」
神社に着くと私達はお参りに並ぶ。
もうすぐ新年が明ける。
やっぱり願う事は……
圭のお嫁さんになれますように…なんて。
「咲良、何願ったんだ?」
お参りが終わると圭が聞く。
「内緒。圭は?」
「内緒だ。」
「えー?」
「でも、多分…咲良と同じような事。」
「そっかぁ。」
同じ…。


