ただずっと、君だけを。




「き、緊張した…」


家から出て少しすると、圭が言う。


圭…


「圭、テンパりすぎだったよねー!」


私は笑う。


すると


「当たり前だろ。お前の親なんだし。とくにお父さんは緊張するよな…」


「お父さんなら大丈夫。きっと認めてくれるよ。」


「大丈夫かよ…」


「お母さんがお参り終わったら家に寄れって。」


「マジで?緊張だ…」


圭…


「誘ってくれて、ありがとうね?すっごく嬉しかった。」


私は圭に言う。


「まだ…緊張してる。」


「へ?」


私は圭を見る。


「咲良が綺麗だから。」


……え……


「お、おばあちゃんが送ってきたの。は、恥ずかしいよぉ…」


着物とか慣れないし…


気合い入れすぎな感じ…


「ドキドキすんだろ。」


圭が言う。


圭……