ただずっと、君だけを。



だけど


「…あ…」


お父さんが出て行く。


やばい!?


私とお母さんはお父さんを追いかける。


だけど


――ガチャ


…あ。


お父さんは玄関を開けた。


「君は…」


「さ、咲良さんとお付き合いさせて貰ってる…九条圭と申し…ますです。あの、咲良さんは…」


圭、緊張しすぎだよ…

お父さん迫力あるから…


もう…。


「圭!」


私は圭の元へ。


「咲良…」


「お父さん、怖すぎ!普通にしてよね?」


「わ、悪かったな…圭君。」


私が言うとお父さんは圭に謝る。


「い、いえ…」


わぁ…圭の顔まだびびってるよ…


「早く行きなさい?咲良。圭君、またね?」


お母さんが言う。


「あ、はい。じゃあ失礼します…」


圭は私の手を引き、歩き出す。


大丈夫かなぁ…圭…