ただずっと、君だけを。




側にいる幸せ…。


1番の幸せ。


ずっとずっと
私は圭だけが好き。




翌日は圭と遊園地デートをして終わった。


二人で遊ぶ時間は
あっという間だった。


時間がないんだよ、
私達には…


寂しいのか、
圭は最近よく私を抱きしめる。


でも

その度に私も
安心するんだ。


ずっとこうできないと
分かってはいるのに。



そして


「咲良〜!」


「わぁ…」


――大晦日。


もうすぐ今年が
終わります。


「着物!」


「そ。おばあちゃんが送ってきたのよ。咲良に似合いそうだから買ったみたい。」


「も、申し訳ないなぁ…」


お母さんは私に着物を差し出す。


明日、圭と初詣行く時に着ようかな…


恥ずかしいけど…


「あ、お母さん!もうこんな時間だよ!」


「あら、あと1時間で年が明けるわね。」



あっという間なんだね…