「寝てる…」
圭は寝ちゃった。
圭……
「可愛い寝顔…」
ずっとこうしてたいけどしばらくは我慢だよ。
「本当は…寂しいよ。」
でも、絶対…
寂しいなんて私は口にしない。
圭がまた行けなくなる。
ちゃんと待つの。
だから…
「…ん…」
…あ…
圭、起きた。
「おはよ。」
私が言うと圭は笑う。
「すっげー…幸せな夢見てた。」
圭が言う。
「何?」
「俺と咲良が結婚して、子供ができて。三人幸せな夢。」
「そっかぁ。」
いいなぁ…
「俺、子供と咲良取り合いしてたし。」
「えー?」
本当に幸せな夢。
「でも、いつかそうなりたいな。」
圭は笑って言う。
二人の願いはいつだって同じみたい。
ずっと二人幸せに。


