だけど
「本当は咲良が1番欲しいんだけどな…」
圭が言う。
け、圭……
「そ、そうだ…圭のサンタ帽もあるの!」
私は圭にサンタ帽を被せる。
「お揃い!」
私が言うと圭は笑う。
「お前…何でそんな可愛いかな。」
「へ?」
「離せなくなるし。止められなくなる…」
圭は私の髪に触れ、言う。
「圭、私…」
私が言い終わらない内に圭は私の唇を奪う。
も…だめだぁ…
何度もキスをする。
不安なんだ、本当は…
お互い、無理してた。
本当は離れたくない。
「咲良…」
暖かい温もりさえも切なく感じる。
「圭…だ、だめ…」
今日も圭に触れられる。
だけど
私の肌に圭の唇が指が触れる度、気持ちが止められない。
愛しさが。
私はいつだって圭だけだったんだね。


