ただずっと、君だけを。





「お、美味しそう!!」


圭、頑張ったなぁ…


圭の家に着くとご馳走がいっぱい。


「すごい!クリスマスっぽい!」


私が言うと圭は笑う。


「良かった。喜んでくれて。」


「私もいっぱい持って来たんだ。」


「マジ?」


私は紙袋から料理を取り出す。


「ケーキでしょ、あと…サンドイッチに…パスタに…」


私は料理をテーブルに並べると言う。


すると


――ギュッ


圭はいきなり私を後ろから抱きしめる。


「け、圭?」


「咲良、俺…すっげー幸せだ。」


……え……


「それは…私もだよ?圭。」


圭…どうしたの…


いつもより声が切ない。


「く、食おうか。」


圭は私の身体を離すと言う。


圭……


分かってるよ、
圭も寂しいし、辛い。


でも


私は大丈夫だから…


だから