「どうして?」


私、ドキドキしてる。


「とにかく、もうあんな所行くな。俺いなかったらお前…大変だったぞ?」


大変…。


「ありがと…」


「よし、遊ぶか!」


……へ?


「私、バッグ向こうに忘れちゃったよ?」


お金も携帯もない…。


「俺のおごりだ。」


「…え?」


「咲良と学校以外で遊んだ事ないからな。」


「そう…だね。」


「心配かけたお礼に今日は付き合えよ?」


圭…


「うん!やっぱりいいなぁ…」


やっぱり私…


「何が?」


圭は私を見る。


「圭だけなんだ、こんな気が合う男子。圭が来てくれて安心したんだよ。」


何でかな。


「咲良…お前、そういう事…簡単に言うなよな。」


「へ?」


「バーカ。」


圭は私の頭を軽く叩き、笑って言う。


私は…どうしてこんなに


圭といると安心するかな