「咲良、変な顔だな!これ。」
「ひどーい…」
カフェを出るとゲーセンで遊ぶ。
二人で撮るプリクラ。
私、緊張して顔やば。
だけど
「待受にするわ。」
「や、やめて!!」
「…寂しくないようにな。」
「え?」
圭の言葉に私はびっくりする。
やっぱり圭…
「俺…やっぱここにはいられないんだ。」
圭が言う。
「え?」
「母さんが倒れた。したら、親父が今までの状態考え直して…家族三人やり直そうって。」
「…え…」
「お互い好きは好きだったからな。離婚の原因は仕事でのすれ違い。」
圭が離れる。
辛くても分かってる。
私は…
「良かったね。家族はやっぱり大切だもん。」
私は圭に言う。
無理に笑顔を作る。
「咲良…」
圭の幸せは私の幸せ。


