「圭、ありがと…」


「咲良はただ俺の側にいればいいから。」


「…え…」


「俺しか考えられなくしてやりたい。」


圭…


「もうなってるよ。」


私が言うと圭は笑う。


「俺も。」


暖かい。

圭の存在…


私の大切で大好きな圭。


離れたくない…


だけど


「トイレ行ってくるね?」


「おー…」


カフェに着くとトイレへ。


カフェで語ったら圭とゲーセンで遊んでプリ撮って…


幸せいっぱい。




――ガチャ


トイレから戻ると席へ向かう。


だけど


圭…。


圭は小さな写真を見つめてる。


多分、家族写真。


圭は本当は…


家族といたかったかな?


やっぱり私の為に…?


もし私が圭だったら
堪えられない。


家族が大好きだから。


圭も本当は寂しいの?