一年はあっという間だ。

何か寂しい…。


「さ、寒っ…」


「バカ。そんなスカート短いからだ。」


「え?」


「ほら。」


圭は私に巻いていたマフラーを巻く。


「圭が風邪引くよ?」


「俺は強いから。」


圭…


「あ、ありがとう…」


「おぅ。」


「暖かい。落ち着くなぁ。」


大好きな圭の匂い。


「今日は時間ないか?」


圭は私に聞く。


「今日は…」


「だめか?」


圭の家に行くのはやっぱりまだドキドキ。


もちろんこれから
何もないとは言えない。


カップルでは当たり前。


でも…


「今日は家行かねぇよ?駅前にカフェできたから一緒に行こうと…」


「い、行く。」


「大丈夫だ。俺は襲わねぇよ?咲良を大切にしたいし。」


圭が言う。


圭…