「よくわかんないけど…咲良困ってるからって…」
「え?」
あ、彩夏…
すると
「さくちゃん?」
さっきの男子が来た。
ひゃあ…
ど、どうしよ…
すると
――グイッ
…へ?
「咲良、行くぞ。」
圭はいきなり私の手を引き走り出す。
「け、圭!?」
ドキドキしてる。
私は…圭といると
いつも……。
「圭、どうしたの?」
カラオケを出ると私は圭に聞く。
「お前、辛そうな顔してたから。」
圭がいる。
「だ、だって…」
「ああいう男子苦手なんだ?」
圭は私に聞く。
「うん。」
「…良かった。」
「へ?」
私は圭を見る。
「お前が男子とカラオケ行くって聞いて、心配してたんだからな。」
…え…


