「よし、やるか。」
圭が言う。
「あ、うん…」
大丈夫…圭だもん。
だけど
圭は私にくっつき座る。
――ドキッ。
「ここの公式は…」
し、集中できません…
「…聞いてる?」
圭は私を見つめ聞く。
はっ…
「すみません…」
だめな私。
でも…慣れないっ…
「顔赤いけど熱でもあるのか?」
「だ、大丈夫!」
わわわ…
「大丈夫だって。我慢するし。」
「へ?」
「テスト終わるまで何もしない。キスもなし。」
圭が言う。
「え?」
「俺、限界来てんだからさ。」
げ、限界!?
「ご、ごめんなさい…」
「いいんだ。俺は咲良を大切にしたいから。」
圭が笑って言う。
「何か寂しい…」
「大丈夫。テスト終わったら覚悟しとけ。」
「え!?」
やばいよ!?


