ただずっと、君だけを。





…ぷっ…


圭、緊張しすぎ。


「咲良をよろしくね。」


お母さんは笑って言う。


ホッ…


合格点?


だけど


「かなりカッコイイじゃない!咲良の彼氏にしては。」


お母さんは小声で私に言う。


「し、失礼な…」


「じゃ、ごゆっくり!」


お母さんは笑って言うと部屋を出た。


「良かったね、咲良。」


彩夏が私に言う。


「うん!合格点かと…」


「き、緊張した…」


圭が言う。


圭……


「かなり緊張してたね…」


「当たり前だし。咲良のお母さんだし。いつかはちゃんと挨拶しないとな。」


圭が言う。


……え……


「そ、そうだね。」


結婚…。



「咲良のお父さんのが怖いけどな。」


「あ、お父さんは大丈夫…と思う。」


「優しいよね。」


彩夏が言う。


「うん、お母さんのが怖いもん。親は。」