ただずっと、君だけを。



「大丈夫だ。俺や木下がいるし。」


「へ?」


「そうそう!」


彩夏が来て言う。


「あ、彩夏ぁ…」


難関大学行けちゃうレベルな圭と

成績優秀者に毎回選ばれる彩夏なら大丈夫…


「た、助かる!!」


「じゃ、咲良の家ね。」


「へ?」


「九条と二人きりは心配だからさ、色々と…」


彩夏はにやっと笑って言う。


「なっ…」


「咲良、顔赤っ!」


うぅ…確かに。


圭と二人きりは大変かも。


「俺は大丈夫なのにな。」


圭が言う。


「だめだめ。心配だから。」


彩夏が言う。


でも


大好きな二人にずっと勉強教えてもらえるなんて幸せだなぁ。


二人とも優しいなぁ…


「咲良さん頑張るさ!」


私が言うと彩夏と圭は笑う。


来年は受験生…だもんね



あー…頑張らないと。