ただずっと、君だけを。




本当に大好き…。


「寒いね、今日は…」


私は圭に言う。


「あっためてやるよ。」


圭は笑って言うと私を抱き寄せる。


「落ち着くな。」


圭は私の髪にキスして言う。


け、圭っ…


「寝ますか?」


私は圭に聞く。


「ああ。」


「彩夏は川瀬君達と怪談話してるらしいし。」


「俺らも行く?」


「や、やだよ。怖いの嫌い…」


「咲良には俺がいるじゃん。」


「うっ…」


「ビビりな咲良、可愛いから見たいな。」


「か、可愛くないし。」


「でも、いいや。今日は咲良と二人きりがいい。」


「…え?」


「実和問題も解決して、やっと安心だからな。」


「安心…」


「もう何も起こらないといいな…」


「起こっても大丈夫だよ、私達…だもん。」


「ま、そうだな。」


きっと大丈夫。