「行きたい!」
「バイトしないとな。お金が…」
「うん、そうだね…」
「どこ行こうか。ま、咲良と一緒ならどこでも。」
「私も。楽しみだなぁ…」
行きたいなぁ…
「でも、さくちゃん…二人で旅行の意味…分かるよな?」
……あ……
「分かるよー。」
「覚悟しとけよ。」
「う、うん…」
大丈夫になってるかな…
「咲良、もう…顔赤い。」
圭は笑って言う。
「け、圭のバカ…」
「拗ねるなよ。」
圭はそう言うと私を引き寄せる。
圭……
「うん…。」
「なぁ、咲良。」
「ん?」
圭は私に軽くキス。
「咲良に触れてないからな、今日は。」
「あの、圭…」
「ん?」
「もっと…して下さい。」
私が言うと圭は笑い、
深いキスをくれた。
圭…。


