「か、カラオケ…」


「咲良、大丈夫?」


「ははは。」



――土曜日。

彩夏に誘われた他校の男子とのカラオケ。



やっぱり緊張…


圭の言う通り、
私…歌下手かもだし…


「咲良なら大丈夫!」


「へ?」


む、無理…


でも


彩夏の頼みだもん。


人数合わせだし…




だけど


「はわーっ…」



カラオケに行くとかなり派手な男子ばっかり。


私と彩夏以外の女の子も派手だけど…


「こ、怖くない?」


私は小声で彩夏に聞く。


「そう?あたしタイプな人いるし。」


彩夏が言う。


あ、彩夏のタイプは
私と違うからなぁ…



だけど


「はい!席替えーっ」


一人の男子が言うとみんなが席を変える。


ぇえ?


ど、どうしよう〜


あ、彩夏〜!!