あっという間に卒業…。
「寂しい…」
「寂しい?俺がいるよ?さくちゃんには。」
圭は笑って言う。
圭…
「でも、大学は離れるし。」
「一緒に暮らすって事もあるぞ?」
「へ?」
「本気で考えといて。」
一緒に…暮らす…
「い、いいの?」
「俺は咲良と毎日一緒にいたい。」
圭…
「考えときます。」
「おぅ。」
二人暮らし…かぁ。
圭と毎日一緒…。
「わ、綺麗!!」
「だなっ。」
「圭、早く!!」
「おい、咲良。制服だぞ?」
「せっかく来たんだし、入ろうよ?」
「そうだな…」
私と圭は靴と靴下を脱ぎ、海に入る。
「つ、冷たっ…」
「そりゃ、この季節だもん。」
「でも、気持ちいい。」
私が言うと圭は笑う。
「咲良!」
圭は私に水をかける。
わっ…