こういう当たり前の幸せは彩夏や川瀬君の励ましのおかげなんだよ。
弱虫な私を応援してくれたから。
感謝です。
「あ、足…しびれたっ」
お寺で話を聞くと私は言う。
そんな私を見て圭は笑う。
「時間いっぱいあるし、どこ行くか。今日は。」
「あれ?彩夏達は?」
「あ、いつの間に。」
消えてるし…
「もお…」
「また、俺らだけだな。」
「うん。」
でも…
最後の日だし…
「近くに海あるよな。行く?」
「い、行くっ。」
私が言うと圭は笑う。
デート…みたいだなぁ。
「修学旅行終わったらテストか。しばらく、さくちゃんと遊べませんね。」
「け、圭。それは言わないでー。」
テスト…。
「俺が先生してやるよ。終わったらクリスマスだからな。早く終わらそ。」
「あ、そっか…」
一年、早いなぁ…。