「今日もいっぱい遊ぼうな、咲良。」


圭は私の頭を撫で言う。


「うん!」


「夜、また行くからな。」


圭が言う。


……え……


「みんなで遊ぶ?また花火とか…」


「いや。今日は二人きりな?」


……え……


「二人きり…」


「最後の夜…だからな。」


さ、最後…


もしかして……




「お寺で話聞くとか萎えるなっ。」


バスから降りると川瀬君が言う。


「だよね、ま…終わったらまた自由行動あるし。」


彩夏が言う。


自由行動…


「圭。またさくちゃんと二人で回るか?」


川瀬君が圭に言う。


「ま、マジで?」


「マジに喜んでるし!」


け、圭ってば…


「咲良達…ラブラブだね。うらやましいな」」


彩夏が言う。


ら、ラブラブ…。