「美里の大事な彼氏奪ってまでそうするの?そんなのおかしいよ。逃げたいだけじゃない…」
「森川さん…」
「いつか中西さんにもちゃんと好きな人できるよ。好きじゃない人と遊んだりしちゃだめだよ…」
「森川さんに何が分かるの…」
「分かるよ!私も圭がずっと好きだったもん。好きって気持ちは…同じ。逃げちゃ…だめなんだよ。向き合わなきゃ…」
「森川さん…」
「今は辛いけどこれから…新しい恋が…ある。」
私が言うと中西さんは笑う。
「そうよね。ありがとう…森川さん。やっぱり…圭が好きになるはずね。」
「……え?」
「昨夜、圭に言われた。咲良以外ありえないってね。」
「…え…」
「ねぇ、森川さん。あたし…森川さんと…友達になりたい…」
「友達…?」
「だめ?」
「ううん…いいよ。」
私が言うと中西さんは笑う。
中西さんもいつかは
大丈夫、新しい恋がある


