ただずっと、君だけを。





「咲良、寝ぼけてるだろ?まだ…」


「へ?」


「スープに箸はないだろ…」


「…あ…」



私は朝からまだ
ぼやーっとしてる…。


「よく寝てたよな、咲良。寝言も言ってたし。」


「え!?何て?」


「さぁな。」


「圭〜。」


「可愛かったな、咲良の寝顔っ。」


圭は笑って言う。


「か、可愛くないよ…」


「顔、赤いぞ?」


「うぅ…」


圭には敵わないなぁ…


すると


「九条君!後で私らの部屋遊びに来て!」


クラスの女子がいきなり来て圭に言う。


「…え…」


「大事な話あるから!」


「お、おい…」



また告白…かな。


「修学旅行でも懲りないね、女子。さすが圭王子。」


川瀬君が圭に言う。


モテモテだなぁ…圭…