「綺麗!」
外に出ると私達は花火をする。
「咲良、あのさ…」
「な、何?」
私は圭を見る。
「何かあった?」
「え?」
「元気ねぇし。」
だって…それは圭が…
本当の事、言わないから
「だ、大丈夫。」
私はそう返すと次の花火に持ち替える。
圭の嘘つき…。
ちゃんと私に
話してよ。
やっぱりモヤモヤして
不安になっちゃうんだよ
だから…
「ごめん、先帰るね。」
私はみんなに言うと部屋へ向かう。
モヤモヤは晴れない。
圭、どうして……。
圭は大丈夫。
分かってるのに…
部屋のベッドで私は
寝転ぶ。
だけど
――ガチャ
「咲良。」
圭が部屋に入って来た。
圭……。


