ただずっと、君だけを。



「もうすぐ修学旅行だな。」


「あ、うん!同じ班なろうね!」


「ああ。」


修学旅行かぁ…
楽しみだなぁ…


「咲良と旅行かぁ。嬉しいな。」


「咲良とじゃなくてみんなとだよ?」


「分かってるって。」


「でも…圭と二人で旅行も行ってみたいな…」


圭と色々なとこ
行きたいな。


「行こうぜ。バイトして貯めていつかな。」


「う、うん!!」


「それと…」


「ん?」


「お前、俺と二人で旅行ってどういう意味か知ってる?」


……え……


「あ、あの…」


「お、もう着いた。」


…あ…


話して歩いていたら
もう駅…。


「あ、ありがと。送ってくれて。」


「またあさってな。」


圭はそう言うと寂しい表情。


圭……


私は圭の頬にキス。


「え?咲良?」


「じ、じゃあね…」


私は改札口を抜けようとする。