不機嫌…


でも

やっぱり…


「圭、一緒に回ろ?」


私は圭に言いに行く。


だけど


「咲良、一人で行けばいいだろ。」


……え……


なんか、かなり…


「圭、ごめんね?何でもするから許して?一緒に回りたいよ、私。」


私は圭に言う。


すると


「本当に何でもする?」


圭は私に聞く。


へ?


「う、うん…」


「行くぞ。」


圭は私の手を強く引いて歩く。


圭…?







「圭?」


圭が連れ出したのは使われていない教室。


「咲良、俺が何で怒ってるか分かるか?」


圭に聞かれると私は首を横に振る。


「ごめんな、俺…本当…だめな男だな。」


…え…



「…妬いてんの。優太とお前がちょっと話すだけで。」


…え…


「圭…」



「あいつ、咲良が好きだから…」


圭が言う。