そうだよ…



「てか、彩夏に言われたくないよー。モテるくせに。」


「モテないよー。」


彩夏が言う。


彩夏はふんわりとした茶髪の巻き髪が似合い…


小顔で整った顔立ちで、スタイルも良い。


「彼氏さんいるじゃん。」


「頑張ったんだよ、自分磨きって奴。相手は大学生だからね…」


「さすが彩夏…」


「じゃ、カラオケは咲良はなしって事で…」


彩夏が私に言う。


「へ?」


「だって、咲良は新しい出会い…要らないじゃん。身近な王子様いるし…」


「お、王子様なんかじゃないし!」



圭が王子様なわけ……






――♪〜♪♪〜♪…


「携帯、鳴ってるよ?」


彩夏が私に言う。


…あ…


私は携帯を制服のポケットから取り出し、開く。



……あ……


圭からメールだ…。