ただずっと、君だけを。





「咲良、無防備だと襲うよ?」


――ドキッ


「け、圭っ…」


私は慌てて起き上がる。


「大丈夫だって。ほらよ。」


圭はそう言うと私にお茶の入ったグラスを渡す。


「あ、ありがと…」


「おぅ。」


二人っきりなんだよね…



かなり緊張しちゃう…


「…咲良。」


「は、はい…」


私は圭を見る。


「ぷっ…緊張しすぎ。リラックスしろよ。」


「だって…圭は平気なの?」


「平気なわけねぇじゃん、俺だって。」


圭が言う。


「…え…」


「ずっと咲良だけを見てきたんだからな。」


「圭…」


「好きだ、咲良。」


圭は私を見つめ言う。


顔が熱くなり、ドキドキは止まらない。


気持ちが止まらない。


圭と私は何度もキスをした。


まるで

離れてた距離を埋めるように。



側にいられる安心感。