「リレーの奴だけ残れよ。後は帰ってよし。」
練習が終わると担任が私達に言う。
圭、残るのかぁ…
「圭、頑張ってね。」
私は圭に言う。
「おぅ。」
圭は私の頭を撫で笑って言う。
――ドキッ
「じ、じゃあね…」
「また明日な。」
なんかドキドキするな…
「咲良!帰ろー。」
彩夏が私に言う。
「あ、うん…」
私は彩夏と帰る事に。
「九条といい感じじゃん?」
「そ、そうかな…」
「付き合えば?」
…え…
「何で私と圭が?そんなんじゃないよ…」
「そう?咲良、九条が好きだと思うよ?」
「わ、私が?」
ないよ…
だって圭は……。
「咲良、可愛いから…九条ももしかしたら…」
「な、ないない!てか、私は可愛くないから…」
圭はモテるし…
こんな私はただの友達。


