「あ、雨かぁ…」


私と圭は昇降口で立ち止まる。


傘忘れちゃったなぁ。


だけど


「咲良、走るぞ。」


「へ?」


圭は私の手を引き走り出す。




え?圭?


「ここなら大丈夫だな。」


圭は人気のないバス停で立ち止まる。


ここで雨宿りかな…


すると


「咲良。」


――ドキッ


圭はいきなり強引に私の唇を奪った。


深い深いキス。


私は初めてだから
おかしいくらいドキドキしてて……


「咲良、固まってる?」


キスが終わると圭が聞く。


「だ、だって…」


「初めて…だった?」


圭に聞かれると私は頷く。


「顔真っ赤。」


圭は私の頬に触れ、言う。


あー…何か熱いよ。


「圭の…せいだよ。」


私は圭に言う。


すると


「悪い、我慢できなくなった…」


圭は私を見つめそう言った。