「どうした?」
「あ、クラスの仕事…大変だから戻れって。」
「そうだな。俺もさぼりすぎたな。行かないとな。」
「うん。」
「咲良、今日…一緒に帰ろうな。」
「へ?」
「咲良と全然話せなかったし。」
「そうだね…」
「それと。」
「ん?」
「さっきの続きもな。」
圭はにやっと笑って言う。
――ドキッ
幸せとドキドキで
クラクラだよ、私。
「行こ。」
圭はそう言うと私の手を引く。
あ、手…
ドキドキが止まらない。
付き合い始めはさらに。
おかしくなりそうな私…
結局、仕事は忙しく…
今日は圭とどこも回れず
明日は一般だからな…
でも
圭と回りたいよ…。
「咲良、帰るぞ!」
放課後になると圭が言う。
「あ、はい…」
でも今日は圭と付き合えて本当に嬉しいからいいや。