ずっと遠いと思ってた。


違うんだ、
私達が遠回りしてただけ


本当は同じ気持ちだった



「咲良、泣きすぎ。」


圭は私の身体を離し言う。


「だ、だって…」


「そういう所、可愛いよな。」


「…え…」


「これからは素直に積極的に行く、俺は。」


圭が言う。


「う、うん…」


そう…だよね。


付き合ってるんだもん…


「…咲良。」


「…ん?」


私は圭を見る。


すると


圭の顔が近付く。



もしかしてキス!?


私は目を閉じる。


だけど


――♪〜♪♪〜♪〜…


私の携帯が鳴る。


……あ……


「ご、ごめんっ。」


私は携帯を開く。


ど、ドキドキした…


「…あ…」


《お客さんいっぱいで大変〜!!》


彩夏からメールだ…