ただずっと、君だけを。




時間がない…。


「咲良、にしても…大丈夫?文化祭の方…」


彩夏が聞く。


「は、ははは…」


メイド服だもん…


「可愛いからいいじゃん。」


「だって…おさわりしてくるお客さんとかいたら…」


「メイドカフェ勘違いしてる。ただ、話してればいいし。何かされたら足踏めばいいんだよ。」


「あ、彩夏怖い…」


私が言うと彩夏は笑う。


すると


「呼び込み行ってくるな!」


川瀬君が私に言う。


……あ……


「川瀬君っ…後で休憩の時…話あるんだけど…」


「分かった。後で。」


川瀬君はそう言うと教室を出た。


圭は中西さんと楽しそうに話してる。


やっぱり

私は素直になりたい。



圭、本当に大好きです。


だから


離れる前に伝えるよ。


圭が私を好きじゃないとしてもただ伝えたいの。