側にいればいるほど
君が本当に愛しくなる。
「咲良、土曜日…カラオケ行かない!?K高校の男子と!」
彩夏が私を誘う。
「ごめん、私はパス。」
「何で!?」
「だって…」
「…歌、下手とか?」
…はっ…
いきなりむかつく声が話に入ってきた。
「…圭っ!」
「他校の男子に引かれるぞ?」
圭は笑って言う。
相変わらず嫌な男子…
「大丈夫だもん!」
「やめとけ、やめとけ。てか、お前に惚れる男子なんかいねぇだろ。」
「な、何さ!」
私が言い返すと圭は笑う。
この嫌な感じな奴は…
九条圭。
高校一年の時から現在の高校二年までずっと同じクラス。
ルックスはまさに
爽やか系で優しそう。
だけど
なぜか私だけをよくいじるから私には嫌な奴。
とにかく完璧な彼だが、私をからかう所が…
私にはだめだもん。