蝶々、蝶々。 ひらひらと飛ぶ様は花びらのよう。 美しい容姿はまるで幻想。 蝶々、蝶々。 もしもこの世から“蜜”が亡くなれば、蝶々は何を求め、飛び廻るのであろう。 風か。水か。火か。光か。 それとも――……。 ――ひとつ、想うことがある。 蝶々の生き様は、人間と、とてもよく似ているとは思わないか――