ハナミズキ~先に去ったあいつへ~


ごめんね。ばあちゃん。



実習も近づいていて家に帰ることにした。
やっちとは、別に帰った。

電車の中で外を見るときれいな海が見えた。
かもめが飛んでいて
太陽が反射してキラキラ輝いていた。


昔のことを思い出していた…


『葵…葵…』

葵:
『ば…あ…ちゃん…苦しいよ』

ばあちゃん:
『大丈夫だよ。ばあちゃんが傍にいるからね』

葵:
『苦しいよ…ぜー…ぜー…』

ばあちゃん:
『大丈夫…大丈夫だよ。』