ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

外来で待っていながら思ったことがあった。

『あのとき…』

あの時というのは…
レポート書いていて階段を下りたとき
居間に入ってキッチンの冷蔵庫あけたとき
お茶をがぶ飲みしたとき
階段でまた、二階へ行こうとしたとき…


電気がついているのを発見した。


『あのとき…気付いていれば…』

涙が溢れてきた…

これは、悲しい涙じゃない。

悔し涙だった…

涙が止まらなかった…