ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

時刻は朝の八時半…

寝起きでもあるため何も考えられなかった。

でも、心の中ではすごいことが起こっていることはわかった。

『何かしなきゃ…何かしなきゃ…』

と思っても身体が反応しなかった。


身体が動くまでに数十秒かかった…

気付いたらパジャマのままばあちゃんの部屋に走っていた。


ばあちゃんの部屋の扉は開いていた。

廊下にばあちゃんの部屋の明かりが漏れていた…