ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

葵:
「外に出るか…」

近くの公園まで歩いていた。やはりまた寒く、前より雪は降っていた。

葵:
「…元気だった?」

理緒:
「…うん」

葵:
「っていってもそんなに経っていないか?」

理緒:
「あのさ…」
と話しかけ語ってくれた。
彼女は一ヶ月前に失恋したばかりだった…
相手は、理緒と同級生のおれの先輩だった。
先輩の彼女が理緒とある程度中が良くて、身を引いたみたいだった。