ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

卒業式当日

三学年しかないため、家族の方も合わせて200人程の方々が参列していた。

「卒業証書授与」

一人、また、一人名前が呼ばれた。

「結城 葵」

葵:
「はい」

卒業証書を受け取り壇上を後にした。

広夢の名前も呼ばれていた。

全員で返事をした。

とくに、緊張はしなかったけど、気がついたら泣いていた。

泣くつもりはなかったんだけど、卒業生代表の答辞で広夢の話しが出たからだった。

内容は覚えていないけど、三年間の出来事が走馬灯のように頭の中を走り去っていった。

卒業式もあっという間に終わった。

これで、帰れる…わけがない。

これから、大イベントの謝恩会がある。