ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

みんな広夢の物を一つずつもらっていた。

おれは、実習のファイルにした。

実習のファイルの端には広夢の生き生きとした写真が貼ってあるためだ。


通夜が終わり次の日は火葬だった。

火葬も地方よって異なるかもしれないが友人達も遺骨を拾った。

火葬前広夢の母親は泣き崩れていた。

見ていられなかった。

広夢の火葬前の顔は穏やかだった。

あの顔は今までに見せたことがない位穏やかだった。

笑っているの?

泣いているの?

表情を変えない拡の遺体をただただじっと見つめることしか出来なかった。