ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

「あーおれか。
おれは、広夢の双子の兄貴。広樹」

四人:
「えーっ!?」

四人とも顔を見合わせた。

あいつに兄貴が二人いるのは知っていたが
双子だったなんて…

しかも、広夢と本当に瓜二つで
顔のほくろの位置まで一緒だ。

広夢は家族の事を話したがらなかったのは、
双子の広樹さんのこともあったからだろう。

広樹:
「びっくりした?
そっか…知らなかったんだな…」
「それじゃあ、二階だから行こうか。」

ゆっくりと四人は
ICUのある二階へ向かっていった。