ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

葵:
「それで、兄貴からの話だと
脳死がどうのこうのって言っていたんだけど…
なんか知っているか?」

ゆうはさらに青ざめ無言になり落胆した。
それを見ておれは悟った。
『本当だったんだ…』

ゆうの重たい口が静かに開いた。

ゆう:
「実は広夢、今ここにはいないんだ」

葵:
「どういうこと?」

ゆう:
「先週2/6に見舞いに行ったんだ」

葵:
『2/6っておれが見舞いに行こうとした日だ…
そういえば、メールもそれから来なくなった』

ゆう:
「いつも通り面会に行ったんだけど
看護婦さんに面会謝絶って言われて帰ったんだ。」

葵:
「…」