ハナミズキ~先に去ったあいつへ~

おれは、看護師の卵だけど自分にはここまでできないと思った。

それとともに、父親を本当に尊敬した。

この人はすごいと心底思った。

あと、この人が父親で本当に良かったと思った。
ばあちゃんは、4年後おれが看護師になってから死んだ。
ちょうど、死ぬ2週間前にお父さんから連絡来て
最後に上司に無理言って実家に帰った。

ばあちゃんは、苦しそうな表情をしていた。
身体も熱かった。
酸素もしていた。

医者からはここ二、三日がヤマですと言われていた。
お父さんはずっと泊まっているそうだった。

やっぱりおれは、何も出来なかった。