逆らえない

部室に入った安西。

彼女も先程まで、水泳部の練習をしていた。

まだ着替えを済ませていない。

競泳水着のままだ。

体のラインがそのまま出てしまう水着。

思春期の少女にとって、この姿はあまりジロジロ見られたいものではない。

瀬野達に凝視され、安西は落ち着かないようにモジモジしていた。

「あ…あの…何かな…私早く着替えたいんだけど…」

発育期の体を両手で隠すように抱きしめて、安西は瀬野達を見る。

「ああ、悪い悪い」

畠山がニヤリと笑った。

「すぐ済むからよ」

そう言って彼は、400円を安西に渡した。

「購買でジュース買って来てくれよ」