そして教室へ戻ると一斉に視線が注目する。




ヒソヒソと話す者不適な笑みを浮かべながら話す者。
咲は完全に女子に避けられるようになっていた。




そして愛同様、先生の目を盗んでは丸められた紙が咲に投げつけられる。




中にはウザい、消えろ、死ねとかそんな言葉ばかりが書かれていた。




咲に紙が投げつけられのを見て修平が大きな音を立て立ち上がった。




『お前らいい加減にしろよ!!』




『何だ!! 急に大きな声だして!!』




先生が修平に怒鳴るように言う。




『はっ!? お前は何も気づかねぇのかよ!? 咲にこんな紙が投げつけられてるのによ!!』




修平は紙を手に取り先生の場へ歩み寄り紙を激しく机に叩くように置いた。




『何だね これは?』




先生は修平に叩きつけられた紙を手に取り見た。




『誰だ!? こんなくだらない事をしてるのは? 君達のクラスは前にもいじめがあったようだが……』




『河野!! お前何とか言えよ!! いじめの中心部はお前だって分かってんだぞ!!』




修平は机を蹴り飛ばし言う。




『つか お前気づかない訳??』




直人が一言言った。




『はっ!? てめぇに何が分かるんだよ!?』




『まぁ そのうち分かるだろうよ 手遅れにならないようにな』




直人は意味深な発言をし机に顔を伏せた。




そして直人のこの発言が意味している事に気づいたのはそれから数日後だった。